さて、物事を考えるときには、市場のゆがみについて考えるようにしてください。市場のゆがみを見つけることは商売をする上では大変に重要です。

金森 重樹著 超・営業法 P50より


超・営業法

私の好きなマーケター、金森重樹氏の本の一節ですが、非常にこの言葉に惹かれるものがあります。

一見、均質に見えるマーケットにも、必ず弱い部分、攻略しやすいところがあるというのです。

その言葉を頭では分かっていても、なかなか心で感じられないというか、腑に落ちなかったのですが、今、取り扱っているセキュリティ商品についてのマーケティングを考える中で、来年4月1日の個人情報保護法の民間企業への完全施行はまさしく市場のゆがみが生じる瞬間だと納得しました。

5000人以上の個人情報を持つ個人情報取扱い企業は個人情報を保護するための抜本的な対策を求められます。それで、もし問題が発生した場合は刑事罰を受けることになるのです。

このような法律の施行は情報セキュリティに関連する製品のマーケティングにおいては絶好の機会です。

しかし、この市場のゆがみはいつまでも続くものではありません。
来年の4月1日が一応のタイムリミットというところでしょう。

お風呂に水を入れると、熱いところと冷たい部分のゆがみが生じますが、次第に交じり合って水の温度は均質性をもつようになります。

これと同じように一時的に生じたゆがみは、時間を置くと消えてしまいます。

そのような市場がゆがむ瞬間をいかにしてみつけ、これをマーケティング機会にするか、それがマーケターの力の見せ所なのだろうかと感じています。

ここにもゆがみは生じるのでしょうか?