本日、2010年3月24日の大前研一氏のメールマガジンの内容です。

私も基本的に同意する内容です。


日本を飛び出ることを真剣に考えないといけないかも知れませんね。




┏━■〜大前研一ニュースの視点〜
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┗━┛『20年前にみた日本と今の日本。そして今考える20年後の日本。
〜自分で未来を明るくする努力を!』
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▼ 20年後、人口が最も多い年代は「65〜70歳」。この数字の意味は!?
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20年前に想像していた日本の姿と今の日本のギャップは、残念ながら
あまりないと感じています。

約20年前(正確には18年前)、私は政策市民集団「平成維新の会」
を設立し、2005年までの平成維新を目指し活動していました。

「このままの日本ではダメだ」と考えた私が、なぜ2005年という目標を
設定したのかというと、それは当時の日本の人口デモグラフィをもとに
考えると、2005年には日本人の平均年齢が50歳を超えることになって
いたからです。

※「人口ピラミッドの推移(1930年〜2055年)」
→ http://vil.forcast.jp/c/am7cat3zteml8vad
(国立・社会保障・人口問題研究所)

上記の人口デモグラフィの図をよく見てください。
そして、人口の平均年齢が50歳を超えてしまったら、どんなことが
起きるのか、想像してみてください。

まず、何かを改革することは、かなり難しいと言わざるを得ません。
というのも、そもそも人口が増加している、若者が多い、適度な移民が
ある、といった要素が無いと、改革の実現性は低くなるからです。

だから私はその前に改革を実現しなければと考えていました。

このように20年前の私は、このままでは日本はかつてのスペインや
ポルトガルのように、その後数百年にわたって衰退する国になってしまう
と考えていましたが、悲しいことに今の日本は確実にその後を追って
います。

余談ではありますが、私は2005年までの改革のため、都知事選に立候補
するなど自分なりに出来ることはしたつもりです。

しかし当時の都民の皆さんの選択が、私ではなく青島幸男であり、その
方法での改革はできませんでした。

その後に私は「では好きにしてください」と言うこともできたかもしれ
ませんが、それでは「だらしがない」と思い、「未来を創る人材の育成」
を仕事とし、今に至っています。

では、これから20年先の日本はどうなるのでしょうか。 

この予想も実は結構簡単なことです。それは同じように人口デモグラフィ
から見て考えてみればよいのです。

20年後の人口デモグラフィ上のピークは65〜70歳。つまり人口上、
最も多い年代が65〜70歳の人たちとなるのです。

こうなると日本は、基本的に国家としてやっていけなくなるでしょう。

例えば、この数字から具体的に20年後を考えてみると、生産をする
年代が少なくなり、しかも介護対象者が多く介護する若者がいないと
いう深刻な状態が見えてきます。

また、工場にも人がおらず、自衛隊、消防、警察といった、特に
若い男性が必要な仕事に付く人もいない、という活気のない国家の姿が
浮かび上がってきます。

そしてこれらを踏まえて、今と20年後の日本のギャップを考えると、
そこには連続的な変化は考えづらいと予想しています。

連続的でない変化とは、例えば大量の移民を受け入れ、それがあまりにも
“急激”であるがゆえ、これまでにない社会問題に直面するでしょう。

あるいは、もしかしたらですが、近隣諸国に侵略され属国になっている、
なんていう変化の可能性も考えられます。

日本が再び覚醒して世界一の技術力で活躍する、あるいはかつてのイギ
リスのサッチャー首相のような、飛びぬけたリーダーが現れ、この国を
救うなどというのは甘すぎる予想です。

もちろん、何かのきっかけで救世主が現れる、ということは、ありえな
くもないのでしょうが、今の日本の現状を考えると、私自身は難しいと
感じています。おそらくこのままでは、日本の未来に明るいことは何
ひとつないでしょう。

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▼ 気がついた個人・企業が、世界で勝負する!
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と、ここまで考えると、自分たちが、そして自分の企業が何をすべき
かが見えてきます。

それは自分が明るいところに行くか、自分が明るくするかのどちらかの
選択しかありません。

これからの日本では、先にこれらに気が付いた企業・個人が世界で勝負
することを考えるべきです。

つまり気が付いた企業、個人が1人ずつ“日本丸”から、逃れていかな
ければならない時代に突入しているということです。

いまさら中国やインドが経済的に伸びており、それに対して悔しいなどと
言っていてもダメなのです。そこにすら至らず、悔しい気持ちさえも持たずに、
ずるずると日本丸に乗り続けてしまう人もいるかもしれません。

一人ひとりが、マスメディアなどの大きなものに流されず、自分は人と
は違う、人とは違う生き方をする、と思わないといけないのです。

日本のビジネスパーソンが3000万人とすれば、300万人位の人が
そういう考えをもって欲しいと心の底から感じています。

自分がその300万人の1人になろうという人を、私は自らが設立した
大学や大学院などを通して、これからも応援したいと考えています。